森のピアノ
今日は、近所の森にピアノを弾きに行ってきました。
ピアノの森を気取ってすいません。ほんとすいません。
四條畷の山の中にあるアイ・アイ・ランドはずいぶん前にも記事にしたことがありました。
家から近いリゾートホテルですが、そこのホールには行ったことがありませんでした。
そもそも、ほとんどコンサートに使われていないそうなので、存在自体忘れていましたが、妻がランチ付きで1時間ホールを貸し切りで使える「森のピアノフリープラン」というものがあることを見つけてくれましたので、今日、早速利用してきました。
あらためて、アイ・アイ・ランドを紹介します。
建築家 瀧光夫氏の設計で竹中工務店の施工、1992年の建築学会賞を受賞した名建築です。
たくさんの木々に囲まれ、森や自然と仲の良い建築。そんな感じがします。
設計者の瀧光夫氏は、当時の新建築で「人工と自然のほどよいバランスをつくりだすことに腐心した」と書かれています。
今でこそ、壁面緑化など、建築と植栽の関係に注目が集まっていますが、建設当時、ポストモダンの影響が残っていたころでしたので、建築の我が強い時代でした。
その中で、この作品は一服の清涼剤のような、素敵な建築だと憧れたのが懐かしい。
これも以前の記事で書きましたが、何度でも。
コンクリートとガラスと鉄、そして木や石という素材を可能な限り素地で使おうという事が感じられます。
その中で、コンクリートの素地ということは打放しですが、打放しというとツルっとした表情が一般的な印象。
ですが、ここでは普通の打放しと、杉化粧形枠を使った打放し、そして小叩きという仕上げを組み合わせて、単調にならない工夫がされています。
小叩きはビシャンという工具でコンクリートの表面を叩いて割っていくという手間のかかる仕上げですし、杉化粧形枠もコンクリートの打設がとても難しい仕上げですが、果敢に組み合わせています。
ガラスは大開口をガラスのマリオン(柱)を立ててできる限り透明であることを強調しているわけです。
安易にサッシの枠や支柱を見せない。
光が欲しいけれど具体的なものは見せたくない部分はガラスブロックを使うなど、明快です。
鉄は最小限の使い方。木は床や天井、外壁など。特に天井では曲面を使って、直線主体の建物に柔らかさを与えているように思います。
さて建物についてはこのくらいで、本題に。
家から車で約15分。
気持ちの良いワインディングロードですがドライブというには短すぎるくらいの距離。
アイ・アイ・ランドに着きました。
入口付近でツマグロヒョウモンのメスが出迎えてくれました。
実は、僕は昆虫も結構好きでして、クワガタが好きですが、蝶も好きです。
特にタテハ蝶の仲間は、羽根の模様や優雅な動きなどとても好きです。
ツマグロヒョウモンはオスよりもメスの方の模様が好きです。
同じく出迎えてくれたクマバチ君。メスだったら君とか言ってごめん。
写真のどこにいるかわかりますかね。わかりますか。
中央やや右寄りの白い花にぶら下がっている黒と一部黄色のすんぐりした奴です。
クマバチは見かけによらず穏やかな性質で、よく見るとでかい図体のくせに花の蜜を吸っている可愛い蜂です。
リムスキーコルサコフの「熊蜂の飛行」では攻撃性の象徴ですけど、王子の化身で正義の味方ですよね。
一応穏やかな奴ですが、オスは針が無いので本当に無害ですが、メスの場合は、あまりちょっかい出さないほうが安全です。刺されると痛いので。刺された事ないからどれくらい痛いか知らないけど。
ちなみにオスかメスか、見分けるのなかなか難しいですので、とりあえずちょっかい出さない。
ああ、本題になかなか行けない。
まずは、ランチ。
森のピアノフリープランというのは、ランチとセットのプランなのでまずはランチです。
こんな近くに、こんなに気持ちの良いレストランがあったんですねえ。
もっと来ようと思います。
コースのランチをいただき、まだ時間が余ったので散策でもと思ったのですが、さすがにこの暑さでは無理は禁物。
フラワーホール(メインロビー)でお昼寝して待ちました。
そもそも、夏は苦手なんですよ。
ところで、よく海と山のどちらが好きかという話がありますが、海の好きな人は夏が好きな人じゃないですかね。
山を選ぶ人は、消去法で選んでるような気が・・・つまり夏が嫌いな人というか。僕は山派です。
ああ、また脱線。
気持ちよくお昼寝していたら時間が来ました。
いよいよホールです。
ですが、ちょっと長くなったので続きは明日。
どうせ明日はのんびりするつもりだし。