ああ、おいしいなぁ

愛犬ティーモと愛猫バジルと車と建築と

名古屋に行ってきました。

何10年ぶりかで名古屋へ行ってきました。

奥方が大好きな作家の浅見帆帆子さんの講演会があるということで、付いて行ったのです。

行きは、近鉄特急に乗っていきました。

大阪から名古屋まで2時間近くかかりますが、新幹線よりは料金が安いので近鉄にしたのですが、一つ計算違いが^^;

ちょうど昼前くらいに家を出たので、電車の中で弁当を食べようと思っていたのです。

が、てっきり車内販売があるものと思いこんでいたのですが、最近は無いんですね。

仕方ないので、名古屋に付いてから何か名古屋っぽいものを食べることに。

栄にあるLACHICというファッションビルのレストラン街で、きし麺のお店に入りました。

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奥方は、エビ天おろしきし麺

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僕は、味噌煮込みきし麺

味噌煮込み系は大好きだし、きし麺もわりと好きなので、満足。

講演会は夜だったので、それまでの時間を以前から興味のあったクロイゾンスクエアに行ってみることにしました。

クロイゾンスクエアは松坂屋の向かいで、LACHICから目と鼻の先です。

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入り口は、こんな感じでビルの谷間にゲートがちょこんと建っている感じです。

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ピンボケになってしまいましたが、ゲートをくぐったらこんな感じのエントランス通路。

露地ですね。

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通路沿いには、このクロイゾンスクエアのオーナー店舗の安藤七宝店の七宝焼きの器などが展示されています。

通路を抜けると、大都会のど真ん中であることを忘れさせるような静かな空間が現れます。

正面には、白塗りの大きな蔵があります。

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大正時代に建てられたこの蔵は、今は安藤七宝店の代々の貴重な品々を展示する美術館になっています。

そして、その蔵とお店とを繋ぐガラス張りの廊下で仕切られた二つの中庭がなんとも落ち着いた空間を演出していました。

蔵の周りの中庭は、大粒の砂利や丸石を敷き詰めた石の庭。

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そして、蔵の反対側のコンクリート打放しの外壁の建物の前は、芝生の庭。

どちらも細長く割った敷石を規則正しく並べていて、波のようにも見えます。

枯山水のような感じもしますね。

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つくばいが置かれています。

敷石や、つくばい、その他の石も、元々この場所が安藤七宝店の社長さんの旧宅だった場所だったそうで、その庭にあったものを使っているそうです。

蔵ももちろん、旧宅にあったものをそのまま使っているわけです。

コンクリート打放しの建物内では、七宝焼きの体験などもできるようです。

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あいにくの雨でしたが、雨のおかげでしっとりした感じの庭が味わえました。

たまたま、安藤七宝店の創業祭をしている日だったこともあって、特売品なども売っていたので、ちょっとお店を覗いてみました。

いろいろと、見ている中で和菓子を盛り付けるのに丁度良い感じの小皿が目につきました。

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金と銀が鮮やかで、少しピンクがかった銀色が梅を表現しているのでしょう。

なんだか桃山文化っぽい感じのデザインが気に入りました。

安くなっていたので(それでも高いですけど^^;)名古屋土産に買いました。

買い物を済ませた後、向かいにある蔵に向かいました。

中を見ていて、展示品を写さない約束で、建物内を撮影させていただきました。

展示スペースとして利用されていますので、内部には少しだけ手を入れられていますが、ほとんど元のままだそうです。

実際、階段の手摺や照明空調など以外は昔のままだと思います。

まず2階に上がって天井を見上げると小屋組みが現しでした。

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梁に取り付けられいる古い吊り金物。滑車を吊ったのでしょう。

小屋組みは洋小屋といわれるトラス構造で、明治以降の学校など大きな建物の小屋組として使われた架構だったようです。

蔵でも、大きなものでは使われていたのでしょうね。

構造の歴史についてはそれほど詳しいわけではありませんので、間違っていたらすいません。

ただ、洋小屋は大きなスパンを柱無しで架けられるため、部屋の中に柱が無くて広々としています。

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おそらく当時の棟上の時に取り付け祭られた御幣

驚くほど綺麗な状態です。

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防犯用の格子戸

レールでスライドする形式ですが、これはレールだけは新しいと思います。

それでも、元々こういう形の窓だったんだと思います。

金網が張られています。

しっかりとした作りですね。

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階段

勾配は、当時のままなので急です。

手摺は、現代の安全基準を満たすために後で取り付けられたものだということがわかりますが、一見するとわからないくらいに色が馴染んでいました。

この蔵は名古屋のこのあたりでは、第二次大戦中の空襲を生き残った貴重な建物のようです。

このクロイゾンスクエアには、入り口が2箇所あり、入ってきた方は安藤七宝店の入り口で、反対側にはマックスマーラのお店があり、その横を抜けていくと中庭に出ます。

カフェレストランもあります。

七宝に興味があっても無くても、名古屋に行くことがあれば、立ち寄る価値は有ると思います。

クロイゾンスクエアを出て、再び名古屋駅へと向かいます。

浅見帆帆子さんの講演会は、名古屋駅近くの愛知県産業労働センターでありました。

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通称WINC AICHI

自由席だったので、少し早めにと思って来たのですが、既に多くの方が並んで待っておられました。

途中で、階段に並んで待つように指示があったので、主催者の方に将棋倒しになる危険性があると忠告したところ、すぐに別の場所へ誘導してくれました。

並んでいる人たちも、皆さん礼儀正しい人ばかりでしたね。

僕は、浅見さんの本は読んだ事がありませんが、奥方から聞く内容は、前向きになれる考え方だったので、多少興味はありました。

講演を聴いていて、かなり共感する部分がありました。

奥方は、がんばって並んだおかげで結構前の方に座れたから、近くで浅見さんを見れた事に感激している様子で、それだけでも一緒に来て良かったです。

講演が終わった後、新幹線の時間までお茶を飲んで時間を潰して、いよいよ帰途に。

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記念に、ぱちり。

新幹線で名古屋から新大阪までは50分くらい。

帰りは、車内販売のお弁当を買って夕食にしました。

食べているうちに着いてしまいました。w

久々の名古屋、あまりあちこちは行けませんでしたが、楽しめました。