ああ、おいしいなぁ

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Voice=Spective

今日は、神戸栄光教会でのVoice₌Pective(ヴォイスペクティブ)の演奏会に行きました。

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神戸栄光教会 礼拝堂

Voice₌Pectiveというのは、主に声楽家によるアンサンブルで、2011年結成より関西を中心に活動しています。

詳しくは、リンク先よりご確認ください。

実は、僕の弟が、結成時からの中心メンバーでディレクターなので、これまでも何度か聴いています。

今日はオール聖歌プログラムだったので、教会での演奏は響きや雰囲気などがぴったりでした。

ただ、僕はあまり聖歌に詳しくはないので、ほとんどが初めて聴く曲ばかりで、全部を興味を持って聴けたわけではありませんが、プログラム内容に工夫があったので、その点ではとても面白かったと思います。

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コンサートチラシ

 プログラムは、11世紀から現代までのおよそ1000年の教会音楽をテーマに分けて演奏するというものでした。

よく知らなかった教会音楽の歴史や、その作曲家や作曲技法などについて、講義のように説明があり、教会音楽初心者でもわかりやすい演奏会だったと思います。

意外に、現代の作曲家、特にメシアンのような前衛的な作曲家の書いた教会音楽も11世紀に書かれた教会音楽も、違和感なく続けて聴けるものだと思いました。

メシアンの聖歌、とても美しい響きです。

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神戸栄光教会

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外壁の手積みレンガによる仕上

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歴史を感じさせる銘板

 

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礼拝堂側壁の構成、美しい照明器具

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礼拝堂のベンチ

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礼拝堂 祭壇


演奏会場だった、神戸栄光教会も、とても興味のあった建築です。

震災で全壊した会堂を2004年に再建されたのが現在の会堂です。

ホームページによると、外壁のレンガは手積みによって仕上げてあるようです。

本体は当然、鉄筋コンクリートですが、仕上げを安易にレンガ調のタイルなどにせず、本物のレンガを使い、しかも手積みという手間のかかるものにしたのは、やはり建物の持つ歴史や物語を継承していくうえで必要な事だったのだと思います。

レンガの色や仕上げにある自然なムラは、手仕事ならではです。

ドーム状の天井は高く、音の響きもとても豊かです。

音楽ホールとしては響きすぎかもしれませんが、彼らのア・カペラで自然に発声されている優しい歌声は、こうした教会にとても合っていると思います。

 

教会のすぐ横には、兵庫県公館があり、こちらもクラシックな佇まいの名建築です。

学生時代に2度ほど見学に行きました。

このあたりは、とても美しい街並みですよ。