ああ、おいしいなぁ

愛犬ティーモと愛猫バジルと車と建築と

綾戸知恵コンサート2009~2010

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22日の金曜日に綾戸知恵さんのコンサートへ行ってきました。

実は、初めてです。

僕と弟二人の3人兄弟をご招待していただきました。

綾戸様、関係者の皆様、改めてありがとうございました。

会場の神戸国際会館も初めてだったのですが、とても綺麗でいいホールでした。

残念ながら、仕事が終わってすぐに駆けつけたものの開演ギリギリでしたので、ホワイエ等はまた今度ゆっくり見ようと思います。

ホールへと入れていただきましたが、ちょうど幕が上がり1曲目の演奏が始まるところだったので、ホールの中央通路の一番後ろの壁にもたれながらステージを見ていました。

目が悪い僕は遠いステージがぼやけて見えるのですが、姿勢良くピアノに向かう綾戸さんの姿と同じ姿勢で弾く生前の父の姿がダブって見えて、なぜか骨を拾った時以上に父がもうこの世に居ないということを実感しました。

1曲目が終わり、MCの最中に席に着き弟と並んで綾戸さんのステージを見せていただいたのですが、すごかったです。

僕は、クラシックが好きなのであまり他のジャンルのコンサートへ行くことが無いのですが、綾戸さんのコンサートはそんなジャンルがどうとかというものを超越していて、とても楽しく、暖かいものでした。

ジャズは父のステージとかで知っているくらいなので、はっきり言って詳しくないのです。

ですが、妙に父のステージと雰囲気が似ている気がしました。

父は、綾戸さんほどにしゃべるのが得意だったわけじゃないし、エンターテイメント性があったわけじゃないけれど、天然のボケというかそいういう事で笑いが取れたピアニストだったんですよ。(笑)

もちろん、そんな事を言うと父はすごく不愉快そうだったから生前は言わなかったけれど、割とそういうステージでのお茶目な父は好きでした。

その暖かな雰囲気というかそういう部分も、すごく近い感じを受けました。

もちろん綾戸さんのステージは、もっと洗練されていて、もっと面白くて、比べたらファンの方に怒られるかなと思いますが^^;

本当に楽しい時間というのはあっと言う間に過ぎてしまい、最後の曲となった時、綾戸さんが父についての思い出を語り始めました。

綾戸さんが、父に出会った時の話。

父が「この子は、何かあんねえ」と言って、綾戸さんの中でそれがすごく勇気になったという話。

先日、新幹線車中で電話で僕が父の死を伝えた時の話。

どうしても最後に会いたいと思って、なんとしても告別式へ行きたいと、葬式へ行きたいと初めて思ったという話。

そして、父のDNAを継ぐ我々兄弟を紹介してくださり、恐縮でしたが皆様へご挨拶させていただきました。

最後に綾戸さんが指をパッと広げて、「この手に眞木利一は生きています。永遠の命というのはこういう事だと思う」と言うことをおっしゃってくださり、涙を抑えることができなくなってしまいました。

最後の曲「明日にかける橋」は、綾戸節と言うようなアドリブなどが無くて、雰囲気も違う気がしました。

体が内臓の方から震える感じになり、音楽が心を震わせるとこうなるものかということを知りました。

アンコールで、とても明るく、楽しく、軽やかに皆を楽しませてくれた綾戸さんに再び元気をもらい、コンサートは終わりました。

ステージでは、今はまだ明かせないというサプライズも語っておられましたが、それはコンサートに来た人だけの秘密ですね。(笑)

綾戸さんおめでとうございます。

コンサートの後、3人兄弟揃って案内され、綾戸さんや事務所の社長さんにお礼を伝えて、父の大好きだった、忍ヶ丘のシプレのお菓子と薔薇の花束と父と母の写真をプレゼントしました。

綾戸さんは、父や母の思い出について色々と話してくださり、母が紫色の口紅していてとてもファンキーだったとか、母の淹れるレモンティーのレモンの薄さが凄かったとか、そこでも爆笑トークを披露してくださいました。^^

3人兄弟と綾戸さんで記念の写真も撮りました。

さて、アップしていいものかどうか迷っています。

また後日確認して、良ければアップしてみます。

ちなみに、綾戸さんはその写真の中でも茶目っ気たっぷりに父の真似をして顎を親指と人差し指ではさむようなポーズを取って「眞木利一のポーズ」とか言っておられました。(笑)

今度は、なんとか頑張ってチケットを手に入れて妻と一緒に綾戸さんのコンサートへ行きたいと思います。

ちなみに、1月26日の午後、NHK教育の介護の番組に綾戸さんのドキュメンタリー番組の再放送があるそうです。

録画予約完了。

コンサートの後、3人の兄弟だけでとんかつを食べました。

3人だけで行動するというのは、いったい何時以来だろう。

これを機会に、1年に一度くらいは、3人の兄弟だけで会う日を作ろうと約束しました。