唐変木メガネ
ちょっと贅沢ですが、ピアノ用のメガネを作りました。
僕は、7年前からずっと丸メガネを掛けています。
今では、帽子と共にトレードマークのように言っていただくことも多くなりました。
今回の唐変木メガネで3本目の丸メガネです。
そして、その全てが福井県鯖江市の辻岡眼鏡さんに作っていただいたものです。
ちなみに、レンズはすべて桜ノ宮のオプティコ・モダさんに誂えていただいています。
辻岡さんの手作りのフレームとモダさんの豊富なレンズの知識ときめ細かい調整によって僕にとって完璧なメガネが出来上がります。
1本目のやじろべえメガネは、日常用。
2本目は仕事用にブルーライトレンズでPCのディスプレイの距離に最適化したレンズが入ったシンプルな一山クラシック。
そして、3本目が趣味性あふれる唐変木メガネです。
きっかけは、ピアノを買い換えた事により、楽譜と目の距離が近くなった事です。
思った以上に楽譜の距離が変わったので、これまでよりもかなり読みにくくなっていました。
指番号などがぼやっとしてしまい、指使いがなんとなくいい加減になってしまう事が多くなってしまっていました。特にバッハとか。
仕事用の一山クラシックを使うことも考えたのですが、万が一、仕事場へ持っていくのを忘れると、その日は仕事になりません。
そこで、以前から興味のあった唐変木メガネでピアノ用のメガネを作ってもらおうと考えました。
唐変木メガネはテンプルのほぼ全ての部分が黒檀や紫檀などの銘木から出来ていて、微妙な形状やカーブを一本一本手作業で作られます。
工芸品です。
このフォルムがたまりません。
僕の唐変木メガネはローズウッド製です。
紫檀もローズウッドですが、僕のやじろべえメガネのモダンに使っている紫檀よりはやや明るい色調です。
とても綺麗な色で、存在感もあります。
リムの径は40mmでこれまでの38mmや36mmよりも大きいのですが、これは演奏するうえで、このサイズでよかったと思いました。
左右に跳躍がある曲などで、視界の端に目的の鍵盤をちらっと入れたい時に、わずかでもリムが大きいことで助かります。
かと言ってこれ以上の大きさではさすがにコミカルになってしまいます。
演奏用としては理想的なサイズなのではないでしょうか。
バネ丁番が入っていることで、側頭部をソフトに挟んでくれるので、とてもかけ心地が良いです。
また、鼻当ては、それほど激しく顔を動かすような演奏スタイルでは無いのですが、それでも安定した掛心地が安心感を生みます。
ちなみに、当初付けていただいていた鼻当ては普通の大きさのものでしたが、モダさんが色々な種類のものを持っておられたので、一番小さいタイプに交換してもらいました。
気分的には一山が理想なので、できるだけ鼻当ての存在感を消す方向でのカスタマイズです。
楽譜に似合っているように思います。
予想通り、譜面が良く読めるので、これでストレスが無くなりました。
それと、これに掛け替えることで、スイッチが入る感じがあります。
とても集中して練習に入っていけるのがいい感じです。
後は演奏の腕の問題です・・・