ああ、おいしいなぁ

愛犬ティーモと愛猫バジルと車と建築と

献茶式

今日、裏千家の献茶式に参列しました。

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場所は、大阪のど真ん中にある生國魂神社です。
お茶を始める前は知らなかったのですが、全国の神社などで献茶式が執り行われているそうです。

朝が苦手な我々夫婦が頑張って早起きしたのですが、到着したときには式が始まる直前。
ギリギリ間に合った感じでした。

献茶式は神事ですから当然写真などは撮れませんので悪しからず。

それにしても、宗匠のお点前を直に見ることができるわけですから、貴重な体験です。

生音の雅楽が流れ、厳かな雰囲気で始まる献茶式。
修祓、祝詞の後、
宗匠が立礼のお点前で濃茶と薄茶を点てられ、奉納されます。
あいにくの雨でしたが、静かな拝殿に囲まれた本殿前の庭で雨音だけが聞こえる中、
宗匠の流れるようなお手前を拝見させていただくのは、とても幸せな時間でした。
柄杓が立てる静かな音が心地よく響き、まさに総合芸術。

参列されていたおよそ200人の方達も、物音一つ立てずに静かな時間が流れていきました。

一つ残念だったのは、屋根に落ちる雨音に時折雨どいを溢れた水が立てる大きな音が耳障りだったことですね。
建築に携わる者としては、雨と音の問題というものがとても重要な事だと改めて思い知らされました。

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式の後に、拝殿の外から中の様子を撮影させていただきました。

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拝殿(社殿)

献茶式の後、茶席と点心をいただきます。

拝殿横の参集殿に集まり、茶席の順番を待ちます。
500人以上の方が茶席を待つので、廊下にも人がごった返す状態でした。
我々は初めての参加だったので要領がわからず、本当は先に受付を済まさなくてはいけなかったのですが、先生から受け取った券に書かれていた番号が順番の番号と勘違いして、受付終了間際までのんびりしておりました^^;

ぎりぎり受付を終了したときには、点心も終了しそうだということで、先にいただくことに。
餡かけそばで、栗がふんだんに入ったものでした。
とてもおいしかった。

その後、茶席に招かれる順番まで、しばし待つ間に茶室まわりの写真を撮らせていただきました。

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参集殿と拝殿の間に茶室の露地が設えてあります。
雨が降ったこともあり、しっとりと風情があっていいですなあ。

昼からは雨もあがり、この写真を撮ったときには日も差してきて奥の紅葉を照らして綺麗です。

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参集殿の勝手口への通路に置かれた関守石

これより先に入ってはいけない印です。
石に縄を十文字に結んだだけのものですが、これで通行禁止を示すルールがあるわけです。
おしゃれ。

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生國魂神社の境内にある茶室"玉秀庵"の入口

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玉秀庵

先生も参加されている裏千家淡交会大阪支部の四支部連合会の連絡事務所もこの玉秀庵にあります。
来るのは初めてです。

結局、茶席に招かれたのは3時を過ぎた頃で、最後の組となりました。

本格的な茶会に参加するのは、二人共これが初めてなので、ドキドキワクワク。
無作法なことをしてしまわないか、正座で足が痺れて立てなくなったらどうしようなどと、心配もいっぱいw

案内されて、待合の席でお道具を拝見させていただきました。

正直なところ、お道具の良さを理解できるような知識も経験もありませんでしたので、部屋の造りにばかり目が行ってしまいました。

澄心軒へと案内され、茶会が始まりますと、主客の女性の豊富な知識と砕けた会話で座が盛り上がって、堅苦しさから開放されてとてもリラックスできました。
詳しい内容を理解できる知識が無いため、ほとんどチンプンカンプンでしたが、会話がウイットに富んだものだったという事は、なんとなく感じ取れたと思います。

お菓子は、栗を使ったお饅頭で、とても素朴なおいしさがありました。

お茶をいただく時、なんとかギリギリ作法に適っていたかと思いましたが、ところどころ抜けているところがあり、やっぱり経験を踏まなくてはいけませんなあ。

しかし、とても楽しかった。

茶席を玉秀庵へと移し、青年会の方のお茶席へ。

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扁額

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立礼席

青年会の方のお茶をいただき、ひととおりプログラム終了。
席を立ってから、皆さんがお道具などを拝見されている間、お庭を拝見させていただき、写真を撮らせていただきました。

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左手に待合、右手に見えるのは先ほどお茶席のあった
澄心軒。

よく手入れが行き届いた素敵な庭でした。

まだまだ勉強しなくては、その良さの何分の1も理解できているかすらわかりませんが、数多くの茶室やお庭、露地などを拝見して、感じるようにして勉強していきたいと思いますね。

今日は、とてもいい経験ができたと思います。