ああ、おいしいなぁ

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釣瓶水差し

お茶の日です。

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茶室の窓に掛かる葦簀が涼しげです。

6月、7月と夏のお点前を教わり、夏ならではの涼感を味わう工夫にお茶の奥深さを感じたわけですが、今日もまた夏のお点前を一つ教わりました。
洗い茶巾の水音、葉蓋の水滴、色鮮やかな葉の色など、五感を使って涼感を味わいましたが、今日教わった「釣瓶水差し」は形と意味などからくる涼感だなあと感じました。

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釣瓶水差し

水差しの形が、井戸の釣瓶を模してあるのです。
元々は、本当の釣瓶を水差しに使ったのだそうです。
冷たい井戸の水を連想させる事で涼感を味わうという事だと思います。
現代では、井戸もそれに掛かる釣瓶も時代劇などで見る以外はほとんど目にする事もありませんし、その水の冷たさも知りません。
ですが、その心は理解できそうです。

あらかじめ、水屋で全体を濡らした状態で運んでおきます。
井戸から水を汲んできたイメージでしょうか?
濡らすことで檜の良い香りがします。

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道具の拝見のときには、柄杓と蓋置きはこのように置きます。

ちなみに、釣瓶水差しにしめ縄を張り、水差しに名水を汲んでおく「名水点(めいすいだて)」というお点前もあるのだそうです。
その場合は、お茶の前にお茶碗で冷えた名水をいただくのだそうで、これはそのまま涼しいでしょうね。

昨年の9月に始めたお茶もほぼ1年を過ぎ、四季毎の点前を教えていただきました。
というか、「一通りこういうものがあるよ」と紹介していただいた段階だと思います。
まだ、基本の薄茶点前もたどたどしい状態なので、とてもそれぞれの点前の違いを覚えるまでには至らないので、再びその点前をする時にはたぶん忘れていることだらけでしょう。
しかし、先生はゆっくり覚えていけばよいとおっしゃってくださるので、ひとつずつの点前の良いと感じたところを心に刻んでいこうと思います。

四季毎の点前を知るにつけ、身に付いてきたときにはきっと夏になると、洗い茶巾や葉蓋、釣瓶水差しの点前が楽しめるという風にワクワクするんでしょうね。
ちょうど気に入った傘が手に入ったら、雨が降るのが楽しみなように。
素敵なパナマ帽が手に入ったら、夏のお出かけが楽しみなように。
ちょっと違う?^^;

ところで、少しずつですが正座にも慣れてきた感じがします。
まだまだ最後まで正座を続けることができませんが、あと少しのような気がします。
これも、先生は無理しなくて良いとおっしゃってくださるので嬉しいです。