京都・東山花灯路-2012
今日は、3年ぶりに京都の東山花灯路を観に行ってきました。
青蓮院龍心池のライトアップ
3年前は、高台寺から二年坂、産寧坂へと東山花灯路の南側のコースを観て廻ったので、今回は北側のコースを観てまわることにしました。
昼過ぎに家を出て、奥方の買っためがねを受け取りにオプティコ・モダさんへ行きました。
奥方のめがねについては、また後日。
その後、京橋のシティモールでこれまた奥方へのホワイトデーのお返しにちょっとおしゃれなペンを買った後、京阪電車で祇園四条駅へ。
17時半頃着きましたが、灯篭の点灯が18時からなので、ちょっとお茶でもと立ち寄ったお店がなかなか良かったです。
浜作という割烹料理店の2階にあるサロンなのですが、落ち着いた雰囲気で高級感のあるお店でした。
チャールズ皇太子が来店したこともあるそうです。
もなかと抹茶のセット
もなかがサクサクとしていて、見た目以上にすごくおいしい。
お抹茶も、京都気分を盛り上げてくれますね。
ちゃんと吸い切りましたよw
サロンからはいい雰囲気の庭が見下ろせます。
お店を出る頃には、外も暗くなって灯篭に火が灯っていました。
石塀小路
天気予報では雨となっていましたが、ラッキーにも雨は上がって、しかも石畳がしっとりと濡れていて風情があって良かったです。
人通りも、予想よりは少なかったのは天気予報が雨だったからでしょうか?
それでも、高台寺のあたりまで来ると人通りが増え、さすがにお祭り気分が盛り上がってきました。
ねねの道
銅閣寺こと大雲院の祇園閣のライトアップ
祇園閣は、ホテルオークラの設立者の大倉喜七郎の父で大倉財閥の創設者大倉喜八郎の別邸として建てられた建物で、建築家伊東忠太の設計です。
祇園祭の鉾をイメージした形がユニークで、屋根が銅板葺きということもあって金閣、銀閣にちなんで銅閣とも呼ばれています。
このあたりは、イベントも多く、高台寺公園と並んで東山花灯路のメイン会場と言ってよいでしょう。
円山公園のあたりに来た頃、前から何やら鈴の音と共に行列が進んできました。
異様な雰囲気に、何かのイベントだと待ち構えていると、行列の中央附近に人力車に乗った花嫁が・・・
狐?
そうです、狐の嫁入り行列と遭遇しました。
説明によると、古来より縁起が良いとされているそうですが、なかなかの異次元感覚。
狐のお面によって、周囲が妖気に包まれたような雰囲気になるというのが面白い。
さて、今日来た目的のひとつだったのが、従兄弟の花です。
花灯路のいたるところに、華道各流派の作品がいけばなプロムナードとして展示されています。
有名な円山公園の巨大しだれ桜の前に展示されていました。
巨大しだれ桜は、まだ咲いていなくて残念でしたが、それでも本当に大きくて存在感ありますね。
京都未生流のいけばなプロムナード
4年前に京都未生流の家元を継いだ彼とは、子供の頃から同い年の従兄弟ということで特に仲良かったのですが、今でも従兄弟というよりも幼馴染の友達と言った感じで、会えばいつでも子供時代に戻れる大切な人です。
竹を使ったいけばなは、さすがお家芸と言った感じですな。
つかちゃん、お互い頑張ろう。
円山公園には、他にもいろいろと面白いオブジェなどが展示されていました。
竹灯り・幽玄の川
今日のもう一つの目的地青蓮院に向かって北へ歩いていくと、知恩院前で面白いものを見つけました。
粟田大燈呂 スサノオノミコト
相槌稲荷
この他、ヤマタノオロチ、法然和尚がありましたが、目の前でヤマタノオロチの照明装置が壊れてしまいました^^;
この後直ったのでしょうか?
まるでネブタ祭りのようだと思ったら、それもそのはず、ねぶた祭りの源流とも言われているそうです。
まあ、諸説あるようなので詳しくはわかりませんが、ルーツを共にするのは間違いなさそうですね。
去年、180年振りの復活を遂げた粟田大燈呂も、花灯路と共に根付いて欲しいですね。
知恩院の白壁の塀がライトアップされて鮮やかでした
花灯路のサイトを見て、色々と目的地を検討していましたが、小堀遠州の作による庭を観てみたいという事もあって青蓮院を拝観することにしました。
青蓮院の大きな楠のライトアップ
夜間拝観ということで、メインは庭のライトアップなのですが、一応展示物も見て廻ります。
ただ、どちらかというと展示物よりも建物の方に興味があったので、天井や壁ばかり見ていました。
庭を見ながらお茶をいただけるということで、今日二服目のお茶をいただくことに。
小御所の龍心池を見渡せる広間に緋毛氈が敷かれていて、暗い空間で小坊主さんにお茶を運んでいただき、いただきました。
作法というほどの事も無い状況ではありましたが、奥方ともども、お茶を楽しむ事を覚えて良かったと感じました。
いよいよ、庭に出てライトアップを楽しみます。
宸殿前の庭には無数のLEDライトによる光のイベント。 幻想的です。
龍心池のライトアップ。
奥の竹やぶのライトアップと手前の池にかかるもみじとが立体的な美しさを見せます。
龍心池を中心とした回遊性のある庭は、室町時代の絵師として、また作庭でも多くの作品を残したと言われている相阿弥の手になるものと言われています。
ダイナミックで、とても遊び心のある空間だと思いますね。
振り返ると小御所の佇まいもすごくいい。
少し進むと、小堀遠州作の霧島の庭です。
綺麗な事は綺麗なのですが、これは夜よりも昼に見るものだと感じました。
空間の構成の仕方が緻密で、その分ダイナミックさには欠けるため、ライトアップして映えるものでは無いのだと思います。
しかし、夜の姿も知っておけば、今度昼の姿を見てその違いを楽しむこともできるので来て良かったと思います。
池の裏側にまわり、坂を上っていくと、先ほど池の奥に見えていた竹やぶが目の前に。
鮮やか!
青白くライトアップされた竹やぶは、天まで延びるようなその光の束が鮮やかであり、しかも対照的な奥の暗闇が幻想的。
以前に高台寺の池の夜間ライトアップで感じたのと同じく、吸い込まれるような恐怖すら覚える美しさを感じました。
期待に違わず、青蓮院の夜間拝観はとても美しかったです。
そして、今度は是非昼に観てみたいとも思いました。
青蓮院を出ると、先ほどの粟田大燈呂のスサノオノミコトと相槌稲荷が目の前の道を巡行していくところでした。
長く伸びた枝に引っかかりながら、苦労しながらの巡行でしたw
そのまま、北へ進み三条通りへ出てすぐのところにある明日香という定食屋さんで夕食。
湯豆腐定食
湯豆腐定食と鯛のあら炊きをいただきました。
結構おいしかったです。
東山花灯路も、まだまだ見ていない場所がいっぱいあるので、来年も来れたら来たいですね。
嵐山花灯路はどんなかな?