佐川美術館
前回お伝えしたとおり、先週の日曜日、新しいカメラ(LX3)のシェイクダウンを兼ねて、滋賀県守山市にある佐川美術館に出かけた時の写真をアップします。
この日は、義兄の家族と一緒にお出かけでした。
水際の回廊を通って建物入り口へ向かいます。
水面の高さと同じ高さを歩きます。
水が本当に綺麗で、ごみひとつ浮いていませんでした。
水際のディテール
入り口正面の館名板
エントランスホール
ここの空間は、かなり暗いのですが、フラッシュを焚かずに目で見た雰囲気に撮影できました。
エントランスホールのカウンター
エントランスホール出入り口上部まぐさのディテール
エントランスホールを抜けると、水盤越しに隣の佐藤忠良館の屋根が見えます。
こちらの棟の軒先で風景が切り取られて、パノラミックな景色です。
まずは、一昨年の秋に出来た樂吉左衛門館に向かいました。
地下にある展示室へ降りていく階段
真っ暗な空間に足下を照らす照明が印象的です。
階段を降りると、樂吉左衛門館のロビー正面のコンクリート壁が見えます。
上部のトップライトから落ちる光は幻想的で、わざとざっくりと打ったコンクリートの壁に表情を与えています。
照明の効果もあり、舞台のようにも見えます。
トップライトを見上げると、水の波紋が!
そうなのです。
ここは水の下の舞台なんですね。
てことで、ちょっと気取って自分を撮ってみたり・・・
義兄に撮っていただきました。
さすが、グラフィックデザイナー。
思いもかけない構図で満足満足。
振り返ると、まるで客席のように、切石がランダムに並べてありました。
「守・破・離」
この樂吉左衛門館のコンセプトです。
まず基本を守って形を学び、やがて基本を打ち破るように形を崩してみて、それらを通じて基本を離れ自分のスタイルを作り上げるという意味と理解しています。
言い換えれば、基本、応用、独自性と言うことでしょうか。
茶道や武道で使われる言葉ですが、芸術や武術に限らずあらゆる事に通じる言葉だと思います。
いきなり、独自性を発揮しようという安易な芸術に警鐘を鳴らす言葉ですね。
実は、この奥に茶室があるのですが、見学するには予約が必要なのです。
急に行く事となったため、見学は次回のお楽しみとなりました。
外から眺めた茶室
葦やガマを植えられた島に隠れるように建てられています。
中から見た世界を想像すると、本当に楽しみです。
地上に上がり、館の中央にあるコーヒーショップでおやつタイムとなりました。
またしても、食べる事にばかり集中して、おいしいケーキの写真は撮り忘れてしまったのです。(笑)
コーヒーショップからの眺め。
この美術館は大きく分けて三人の日本の芸術家の作品を展示しているのですが、残りの二つ「平山郁夫館」「佐藤忠良館」は、時間があまり無かったので駆け足で見て回ることになってしまいました。
いずれまた、じっくり見にくるつもりなので、楽しみは取っておきましょう。
それでも、茶室の建設の解説ビデオはしっかり見てしまいました。
通路からの眺め
水の波紋が綺麗です。
屋根の軒先がわずかにRを描いているのがとても優雅な感じがします。
出口を出ると、もう太陽がずいぶん西に傾いていました。
西日に照らされた佐川美術館
水に浮かぶ大きな茅葺屋根の蔵というイメージを持ちました。
以前から一度行ってみたいと思っていた場所ですが、急に行こうという事になって、新しいカメラを手にしたばかりということもあって、色々と楽しい一日でした。
細かい部分も、すごく丁寧に設計してあり、建物の維持管理もとても素晴らしいと思いました。