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金本選手の引退試合1

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昨日、金本選手の引退試合を観に行きました。
今年のタイガース最終試合でもあります。

この10年間、タイガースの中心選手であった金本選手の引退試合は、是非とも観ておかないといけないと思っていました。
本当ならば先週金曜日の試合がシーズン最終戦のはずだったのですが、10月5日の記事に書いているように雨天順延の影響を受けて最終戦&金本選手の引退試合が昨日の試合にずれました。
それでも奥方が頑張ってくれたおかげで、運良くチケットを買えました。
座席は久々のライトスタンドでした。
高校生の頃、月に何度も通ったライトスタンドですが、25年ぶりくらいだと思います。

甲子園は5位のチームとは思えない熱気に包まれていました。
係員の人たちも、すごく気が立っている感じで、球場全体が異様な緊張感が漂っていたように感じましたね。

ライトスタンドは、鳴り物、旗、声援、全てMAXなので自然と興奮しますが、昨日はやはり特別凄かったと思います。

先に言い訳しておきますと、立っての応援が多いのと、やはり距離が遠いこともあって、今回の写真はぶれまくりです。
でも、思い出として自分にとって貴重な写真なので、ピンボケ写真を承知でアップさせていただくことをお許しください。

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スコアボードには、4番レフト金本

相手ベイスターズの先発投手は三浦投手。
初ホームランが三浦投手からというのは有名な話ですが、全く同時期に活躍していたエースと4番ということもあり、もっともライバルというにふさわしい相手が引退試合に投げるというのも野球の神様の力でしょうか。
ベイスターズ戦が雨で流れていなければ無かった対決ですから。

タイガースの先発は能見投手。
最多奪三振のタイトルまであと三振2つということで、こちらも期待が高まります。

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タイガースのエース能見投手の初タイトル、最多奪三振が確定した瞬間

初回にあっさり2つの三振を奪い、タイトル確定。
次の回も投げて単独タイトルとなるかと思いきや、ジャイアンツ杉内投手と並んだところで投手交代でした。

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2回からは10勝目を狙うメッセンジャー投手

能見投手が遠慮したんですかね?
いずれにしても、初のタイトルおめでとうございます。
エースにはやはり勲章がいくつもある方がさまになりますから、来年はいっぱいタイトル取りましょう。

それにしても、レフトの守備についた金本選手への声援は、何事かと思うほどに騒然としていて凄かった。
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初回から9回まで、毎回のように大きな声援に金本選手は手を上げて応えていました。

金本選手の打席は、初回に回ってきました。
大和選手と鳥谷選手が連続ヒットでチャンスを作り、あと1点と迫っている長島茂雄の通算打点に追いつくチャンス。

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残念ながらファーストゴロでした。
しかし、残り少ない打席を見逃すまいとするファンの声援はすさまじかったです。
僕も、普段の内野スタンドでは出さないような声量で思い切り声援を送りました。
本当に久しぶりに声を枯らしてしまいました。

25年ぶりのライスタなので、金本選手のヒッティングマーチの「そーれここまで打ち込め」と歌って手の振り方もこっちへ来いという風にするのは初めてでした。
いつもは「そーれ向うへ打ち込め」と手をライト方面へ振るわけですから新鮮でしたね。
最後の最後に間に合ったという気持ちです。

引退試合をなんとか勝利で飾りたいという思いは、球場全体にあったと思いますが、その願いが2回に通じます。
ずっと観戦時に見れなかった伊藤隼太選手が今日はスタメン。
その隼太のヒットを足がかりに藤井選手が続き、なんと2回から登板しているメッセンジャー投手が2点タイムリーヒットを打ち先制。

伊藤隼太選手は、ドラフト1位の外野手ですから、まさに金本選手の抜ける穴を埋めるべき選手です。
今年、2軍での生活が長かったですが、最後に1軍で良いところも見せてくれました。
来年、レギュラーを掴み取って、新しい若いタイガースの顔となって欲しいものです。

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一目でわかる、がっちりとした体格。
背はそれほど高くありませんが、特に下半身の筋肉が発達していて、中堅の選手と比べても大きくて安定しています。
こういう日に、活躍するというのは何かを持っているんだと感じさせてくれました。

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3回の攻撃前に並んで素振りする金本選手と鳥谷選手
こういうシーンも最後なんですなあ。

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3回、ランナー無しで迎えた金本選手の打席は三浦投手の速球に三振。

この日、三浦投手は引退する金本選手に華を持たそうなどと手を抜いた投球は1球も無く、全打席で真剣勝負を挑んでいたと思います。

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おなじみトラッキーの側転からバック転、V字開脚です。
トラッキーもいつも以上に気合が入っているのが背中から伝わってきました。

6回先頭で打席に立った金本選手は、センター前にヒットを打ちました。
これが現役最後のヒットなりました。

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最後のヒットの出る瞬間

そして、ランナーとなってすぐに2塁へ盗塁し、成功します。
鳥肌が立ちました。
まだまだ足は速いです。
全て出し尽くすんだという思いが伝わるような盗塁だったと思います。
これこそが、真剣勝負であり、真のファンサービスなんだと。
プレーの一つ一つがファンへのメッセージとなって伝わってくるような気がしました。
おそらくはタイガースのチームメイトも同じように感じていたんじゃないでしょうか。

この日、2軍から上がってきた新井貴浩選手のセンター前ヒットで2塁からホームをを狙いましたが、ベイスターズのセンター荒波選手の素晴らしい返球もあってアウト。
しかし、全力疾走する姿は、引退する選手の姿とは思えないダイナミックさがありました。

肩の怪我以降、返球時に見せる山なりの送球には批判が集まりましたし、実際チームもその部分に弱点を抱えた戦いを強いられました。
僕も、プロとしては見せてはいけない姿だと思いましたし、批判的でした。
しかし、肩以外の面においては、まだ一線級の仕事ができると、この回の打撃や走塁が語っていたように思います。

長くなったので、続きは次のページで。